四季折々の豊な自然をもつ日本は、自然の持つ神秘的なものに、「神」を見出してきました。
山や、川の恩恵をうけながら生活し、大きな木を護神木として、心の寄代としたり、
太陽をお天道様と呼び、「悪さをしたらお天道様が見ている」と言われてきました。
自然崇拝から生まれた神道という信仰精神があったのです。
その自然の中に美を見出した、「優美」という日本の美意識により、
居住空間の中で自然美をより感じられるように、
外部と内部の中間領域である縁側などが生み出され、
鳥のさえずりや虫の音や花の香りを楽しみ、月見をしたり、
四季折々の季節のうつろいを楽しんできました。
日本では自然美を楽しむため、
庭をつくったり、様々な工夫をし、自然と一体となろうとするのです。
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