イランス・バルス
テルメ・バルスはイランスの駅まで行って、そこからバス移動。
バスのおっちゃんに、いつ出発するのか聞いたら、イタリア語で答えてきた。
イタリア料理屋で働いていたので、「チンクエ」(5)だけは分かったが、あとはさっぱり。
さっきまでドイツ語の環境だったのに、スイスは地方によって言葉が違うし、
みんなそのときどきで言葉を使い分けるから、4カ国語くらい入り交じっていて、あいさつを何語で言えばいいか困る。
ホテルに着くも、チェックインが15時からでまだなので、それまで温泉にでも入っていてくださいとのこと。
テルメとは温泉のことで、テルメ・バルスは、バルスの温泉という意味。
この温泉はズントーの出世作で、地元の石を切り出して造られた、神秘的な空間ということで、とても興味があった。
中に入ると、スリット状の自然光と水中照明による水のゆらめきとで造り出される光が、
天然の石に映し出されて見事だった。
温泉の多い日本でもここまで演出されたかっこいい温泉は見たことがない。
他にも、トンネルをくぐって奥の温泉に行ったり、段階的なサウナだったり、赤い空間だったり、
豊かな大自然を眺められる屋外の温泉だったりと、様々にかっこいい。
ただ基本的にぬるい。一カ所だけ42℃とまあまあの場所があったが、
外人さん達は、この温度のお湯につかることに抵抗があるようだ。
あっ、あと男女混浴。水着着用。
夜はナイトテルメ(大人限定)があって、より神秘的な空間を楽しむことができ、カップルにはかなりお勧めだ。
驚いたのが、屋上緑化でキレイな花が咲いていた。この感じ、どこかで見たよーな!!
このズントーさん作の建築をより堪能しようと、ディナーも予約。
ただ、いかにもヨーロッパのレストランって感じで、料理が出てくるのが遅く、会話を楽しむスローフードなところ。
日本でいうとオシャレなビルの最上階とかのレストランに行くような感じのレストラン。
ここは一人でくるところじゃない!!ただ、隣のおじさんも一人。(一人が一人だけじゃなくてよかった。)
サービス、気配りは完全に日本のほーがいい。別料金のワインも高い。部屋にテレビがない。
ここは一人でくる施設ではないと強く感じた。おやすみなさい。